代表メッセージ

Message

ご挨拶

2019年7月28日。弊社は誕生50年を迎えました。
50年の歳月を経て、今日の企業活動をさせて頂いているのも、常日頃からお世話になっておりますステークホルダーの皆様によるご厚情の賜物と改めて感謝申し上げます。誠に有難う御座います。
この50年という歳月は、宇宙開発の歴史においても1980年代に有人再使用型ロケット『スペースシャトル』が初飛行に成功してから、地球と宇宙空間の概念が飛躍的に変化しました。 宇宙ステーション開発や各惑星へのアプローチ、小惑星探査機『はやぶさ2』によるリュウグウの探査などアメリカ主導から各国による開発が行われるようになりました。世界の人口推移も1969年36億人から2000年には61億人を超え、2020年には78億人になると予想され、年間7000万人ペースで増え続けています。
一方で日本では第二次世界大戦敗戦後の貧困からの復興を掲げ、国策として国内総生産をあげるべく、生きるための手段、ライフスタイルの中心として仕事が成り立っていました。 その原動力で世界の中でもトップクラスの経済先進国となり、日本国全体の生活水準が改善されました。一次産業が主体であった産業構造から二次・三次産業への就労者数が増え、働く環境が変わることによりライフスタイルが変化し、 都市部一極集中による人口分布の変化や社会資本整備などの行政サービス、社会保険・年金などの保証制度など様々な部分にひずみが生じ、国を挙げて改革の元に議論が進んでおります。グローバル化も日々進化しており、 日本政府は日本社会の推移をSociety(ソサエティー)と表現し、

Society1.0狩猟社会

Society2.0農耕社会

Society3.0工業社会

Society4.0情報社会

Society5.0超スマート社会(現在)


と位置づけており、Society5.0では情報のデータ解析をビックデータに基づきAIが行い、それぞれの枠を超えたサービスの提供を行う事がポイントであり、個々の多様なニーズや潜在的ニーズにきめ細やかなサービスの提供が実現しております。
しかし技術革新が進んでいく中でそれを扱う側の人間が様々な社会構造の変化において、人間のメカニズムである心と体のバランスが崩れ、人間社会におけるコミュニケーション能力の弊害により、新たな社会課題が問題となっております。 産官学連携などという言葉はよく耳にしますが、これからは連携前提で物事を起こすのではなく、それぞれが独自でしっかりと基盤を創った上で、得意分野を分かち合うコンソーシアム思想が必要であると思います。

・新型コロナウイルスがもたらした新しい生活様式(ニューノーマル)における変化(職場環境、生活環境共に)
・メタバース空間での新たな事業(デジタルツイン等)
・ChatGPTをはじめとするAI機能の急速な発展(文章からのモーション自動生成、文章の自動生成、イラスト、絵画の自動生成、認知機能の向上等)

創業者の想いがこもった『むつみ』の精神を礎に、社是『創造の真髄』を実現するべく、造園専門企業としてひたすらに作品を通じて都市公園の空間や人々が集いやすらぎを得られる空間づくりに邁進し、経営理念である会社・人材は地域により育まれ、 地域に根差した活動と共に発展するという考えの基に、社会貢献活動を通じて創業の地において、新たな事業展開を始めております。50年の節目において、令和の由来となった日本最古の和歌集『万葉集』からの引用、 自然と共生してきた日本文化=造園文化であると考えれば、グローバルな時代における日本・造園・弊社の立ち位置が見えてくる。次の50年先を見据えてむつみ造園グループとして、50 to 50の基で、100年継続するBird eyesビジョンを 以下に掲げ取組んで参ります。

01

空間づくりを通じた社会貢献(CSV)

私共はランドスケープ企業として、技術・技能・自然文化・地域遺伝子・樹木生理学など様々な観点から継承してきた伝統技術・技能や育まれた感性、裏付けられた科学的根拠に基づいて 作品を提供して参りました。今後も作品づくりを通じて、世の中に命が吹き込まれた空間を創る事を使命とし、それぞれの創造の真髄を形にして参ります。

013世代が活き活きと集う空間をつくる。
02感性・技術・人間力を磨く空間をつくる。

02

自然資本によるみどりの環境立国実現

国際サミットで採択された2016~2030年の持続可能な開発目標であるSDGs。『持続可能 な世界を実現するための17のゴール・169のターゲット』から構成されており、地球上の 誰一人として取り残さない事を誓っています。自然資本がキーワードとなる世の中においてSDGs思想と今まで取り組んできた社会活動を考慮し、これからのGTの杜事業は以下を軸に、持続可能な自然資本によるみどり文化の環境立国づくりを実現して参ります。

01あらゆる命が共生し、ひとつの命もとり残さないみどりの王国の創造。
02創造の真髄を希求し続ける技術者集団として、みどりの理想郷をつくる。

03

社会活動を通じた人材育成事業へのチャレンジ

これからも永続的に続く人類にとって、現代人の物質的な繁栄のために地球が無計画に利用されているという危機感をもち、人類の永続的な幸福を私たちは絶対的な幸福として認識し、あらゆる思想や法律、国の統治に至るまで、 この絶対的な条件を組入れることが重要です。相対的な競争によって勝ち取るという概念を超越して、人間の相互支援的な信頼関係を構築していくことこそが、本当に豊かな人類社会を創出する事になります。
社是『創造の真髄』を社員共々胸に刻み、皆様の要望や社会課題の解決に向け、日々精進して参る所存であります。又、常日頃お世話になっておりますお客様、取引先の企業様、協力企業様 社員と家族の皆様などすべてのステークホルダーの皆様に幸福を感じて頂ける取組みを私の使命として、持続可能な企業運営をして参ります所存でありますので、今後もご指導ご鞭撻宜しくお願い申し上げます。

01若者が夢を描き、飛躍する空間をつくる。
02建設産業の将来を担う人材が事業を通じて夢を描ける環境をつくる

社是

The spirit of Creation

創造の真髄

一、

むつみは人間の無限の可能性を信じ世の人々に自分の最高の贈り物を創造する人を育む。

一、

むつみは自然と共生してきた日本文化に学び魂に響く空間創造の真髄を希求する会社をつくる

一、

むつみは多くの人々や他の組織団体と協働・連携し環境を大切に持続可能な美しい地域社会の創造をめざす。

創造への道

創造とは何だろう。人はこれを喜ぶ。
無から有は生じないことは分かりきっている。
どんなに新しく見えるものでもそれが生み出される拠りどころとして、まず、個としての”核”がある。これは、幼いころの、又、外国の、見たこともない過去の、宇宙の、更に遺伝子にまで回帰する記憶かもしれない「原体験」であるそれぞれのジャンルにおいて、時空を貫く歴史がある。
そして、それに淘汰され、よく残り得たものは古典となり、人を打つ。
そこに見いだされるものは、確たる原理と規範、そして、それを受け継いで佳しとする民俗、風土、生活であり、文化的思想である。
我々は創造にあたってこれだけのものを、まず知らなければならない。
教育における”智”であり、継承における”会得”である。
それは限りなく高度に専門的、分明的に内に向かって収斂してゆく。
プロフェッショナルへの道、「修業」「勉強」の道である。
しかし、それだけで創造たり得ない。真に創造が成されるには、どうしてももう一つの力が加わらなければならぬ。それは遊びきる。完全に自由な精神。「すさび」である。 それは言葉にならぬ”詩”であろう。これを行じることが即ち「すさび」である。 美はここにおいて体得される。